小児科でできる薬剤師の思いやり
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子供にとって病院は「怖い所」「注射が痛い所」「先生が怖い顔をするところ」など、あまり良いイメージは無いようです。
中にはお母さんに無理矢理手を引かれて、泣きながら病院の門を潜ってくる子供さんもいらっしゃいます。
最近の「小児科」や小児科を扱う「門前薬局」等では、子供用のアニメのDVDを流していたり、キッズスペースを用意している所もあります。
それでも子供さんにとっては、やはり病院や薬局は恐怖感があるのでしょうか。
ある心理学者の話によると「白い白衣には緊張感を覚える」とおっしゃる方がいらっしゃいましたが、確かになぜか白衣には人の心に緊張感を持たせる何かが存在しているようです。
ただ、白衣が白いのには明確な理由が有り、「汚れが目立つ事でいつも清潔感を保てる」と言う利点から、白が主流となっています。
逆に、手術室では青や緑と言った緊張感の中に冷静さを持たせる色として使用している事が多く、色には不思議な効果が有るようです。
そのような中で、最近の小児科医の中にはピンクや黄色などの暖色系の白衣を身に付けている方も増えています。
やはり、医師とは言えども子供さんの泣き顔には弱い物なのです。
調剤薬局も同じで、カウンターに小さな縫いぐるみを置いたり、壁に折り紙や漫画のキャラクターのポスターを張って、楽しい空間を演出する薬局も増えています。
以前お世話になった薬局では、偶然にもハロウィンシーズンだったと言う事もあり、薬剤師さんの胸ポケットには、可愛いカボチャのマスコットが飾られていました。クリスマスシーズン中は、サンタさん帽子を被って営業している薬局もあるようです。
ちょっとした色遣いで、子供さんの心は和むものです。
子供さんの目線での薬剤師業務も大切な仕事の一つかもしれません。