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「薬剤師飽和状態」は真実か?求人市場で求められる”これからの薬剤師”とは

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ガッツポーズの女性

薬剤師過剰時代!?飽和状態の真実

実はこの話題については何年も前から「薬剤師はすでに飽和状態」「将来的に過剰供給になる」と囁かれています。

薬学部が6年制になったことで、薬学部の新設校が増加し、薬剤師を目指す学生が多くなった事は事実です。

薬剤師は本当に飽和状態なのか?薬剤師の転職、就職、将来は厳しいのかどうかを検証してみました。

薬剤師は年々増加している

リクルートスーツの男女イラスト

実際に厚生労働省のデータを見てみましょう。

薬剤師資格取得国家試験受験者数と合格者数

  • 【平成26年】 受験者数12,019人 合格者数7,312人(合格率60.84%)
  • 【平成27年】 受験者数14,316人 合格者数9,044人(合格率63.17%)
  • 【平成28年】 受験者数14,949人 合格者数11,488人(合格率76.85%)

(参考:http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/4.pdf

また、平成28年の届出薬剤師数は全国で301,323 人もいます。

前回と比べると4.6%増加、人口10万対しての薬剤師数は237.4人で、前回に比べ10.7 人増加しているということ。

(参考:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/dl/kekka_3.pdf

薬剤師を目指す薬学生の数自体が増えた事で、将来は「薬剤師業界自体が飽和するのではないか」と考えられているようです。

確かにこの数字だけ見ると「薬剤師飽和状態」といわれるのも頷けてしまいますね。

“登録販売者”の出現で薬剤師が不要になる?

頭を抱える女性

平成21年に出された改正薬事法、その際開始されたのが「登録販売者」制度です。

これにより、薬剤師免許取得者にしか認められていなかった一般医薬品販売が登録販売者の有資格者にも認められるようになりました。

つまり、それまで薬剤師の特権であった薬の販売ができるようになってしまったんです。

コンビニやエステサロンなど、薬剤師のいないお店でも一般医薬品の販売が増えてきたのもこのため。

この制度が一般的になるにつれ、その分「薬剤師が飽和して余ってしまうのではないか?」といううわさも加速していきました。

薬剤師しか販売できない医薬品

薬イメージ

しかし、実は登録販売者がいればすべての一般医薬品の販売ができるかというとそうではありません。

登録販売者が販売できるのは「第二医薬品」と「第三医薬品」のみ。「第一類医薬品」といわれる薬については薬剤師免許のある薬剤師にしか販売が許されていないのです。

「今後は登録販売者がいれば薬剤師が不要になる」なんていう話はうわさでしかありませんので、安心してくださいね。

年々増える登録販売者と薬剤師

薬局と薬剤師

「薬剤師飽和」とは異なりますが、登録販売者が増加していくことで懸念されるのが「医薬品販売者の飽和」ですね。

登録販売者は年々増加傾向にあり、平成24年の時点で延べ121,137人。平成28年の試験でも全国で22,901人の合格者が出ています。

(参考:http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11120000-Iyakushokuhinkyoku/shiken_32.pdf

薬剤師不要とまではいかなくても、中には人件費の高い薬剤師よりも登録販売者を優先して雇用する方針のドラッグストアなども出てきているようです。

実際はまだまだ「薬剤師不足」

薬剤師・登録販売者の人口増加について語ってきましたが、実は求人市場的には未だに「万年薬剤師不足」状態なんです。

働いていない薬剤師も多い?

妊婦さん

看護師さんもそうなのですが、薬剤師は女性が多い職業という特徴があります。

女性の場合は結婚・出産・育児などの理由で休職したりそのまま退職する人も多いですよね。そのため、薬剤師免許を取得していても実際に勤務をしている人の割合は減るというわけです。

「薬剤師」の人口が多いのにかかわらず「薬剤師不足」といわれるのはこのような原因もあります。

薬剤師は求人倍率6倍の売り手市場

喜ぶ女性イラスト

厚生労働省によると平成29年の全職業の平均有効求人倍率1.21倍に比べ、薬剤師の倍率はなんと6.52倍!

1人の薬剤師に対して6.52件の求人数があるということです。

求人・転職市場的には飽和はおろか、まだまだ薬剤師売り手市場

の時代といえるでしょう。

ドラッグストアの店舗数も年々増加傾向、まだまだ薬剤師の好待遇求人はみつかります。

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医薬分業、高齢化社会、在宅医療…薬剤師の将来は?

薬剤師不足の理由として、医薬分業になったことで薬剤師1人に対し40枚程度の処方箋を担当するというルールになった背景もあります。

調剤薬局では、今後も加速する高齢化社会に向け、薬剤師の在宅医療などの仕事も増えてきます。

地方・過疎地では深刻な薬剤師不足状態

田舎の風景

どの職業にも多いのですが、特に薬剤師は都心部と地方で需要と供給のバランスが合っていません。

東京・神奈川などの首都圏では全国平均を大きく上回る薬剤師数(実際に勤務している薬剤師の数)なので、確かに「飽和状態」ともいえます。

一方で、東北や北陸など地方に行くと深刻な「薬剤師不足」に悩まされています。

都道府県別薬剤師数

出典:http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/16/dl/kekka_3.pdf

特に交通の便が悪いような過疎地になると、住宅手当高年収を求人条件に何とか薬剤師を集めようと奮闘しているような現状です。

薬剤師の将来に求められること

市販医薬品によるセルフメディケーションの推進や、高齢化社会に向けた地域医療の発展に伴い薬剤師の働き方もどんどん多様化していくでしょう。

登録販売者制度の一般化についても、薬剤師にしかできない薬との向き合い方や薬剤師としての「仕事の質」を上げるきっかけになると思います。

そしてそれは企業側、雇用する側が求めているこれからの薬剤師の姿です。

求人市場が飽和状態になることはないにしても、「売り手市場」に胡坐をかいていると今後は「薬剤師免許を取得している」というだけでは転職が難しい時代になっていきます。

スキルの無い、成長意欲の無い薬剤師は本当に「不要になる」可能性だってありますよ!

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転職の悩みは人それぞれですね。
自分らしく働ける場所を見つけることが、仕事をする上で大事なんだメェ~。
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