スポーツファーマシストの仕事とは
薬剤師の種類スポーツファーマシストという資格は2009年から開始した公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構によって認定される資格です。この資格は世界的なアンチ・ドーピングの流れを受けて、毎年更新されるドーピング防止規則に基づいて競技者や指導者などに対して薬の正しい使い方の指導などを行うことでドーピングを防止することにつなげていきます。
ドーピング検査に引っかかる人というのは意図的に禁止薬を使用する場合と不注意で禁止物質を摂取する場合の2パターンがあり、特に注意しないといけないのが後者のうっかりドーピングです。市販の総合感冒薬の多くには禁止物質であるエフェドリンなどが含まれているのですが、選手たちはエフェドリンが含まれている薬を飲んでしまうとドーピング検査で陽性になり、大会に出場できないとか失格になるなどの罰則を受ける可能性があります。
禁止物質というのは病院で処方される薬だけでなく、ドラッグストアや薬局などで購入できるOTC医薬品やサプリメント、栄養剤などにも含まれていますので、どういうものがドーピング検査に引っかかるのかを専門家であるスポーツファーマシストが知っていないといけません。
競技者であればどんな成分が使われているかなど薬の仕様について細心の注意をしなければいけません。そういう時にスポーツファーマシストが薬の使用などについて相談に乗ることによって、ドーピング検査に引っかかるというリスクを減らすことができます。
この資格を取得するためには受講受付を行った後、基礎講習会に3か月間参加し、e-learningによる実務講習会に1か月程度参加した後、ホームページ上で確認試験を受験してそれに合格したら認定申請を行います。受講受付から認定証が発行さ