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ソリブジン薬害事件(93年) 医療不信

基礎知識

非常にインパクトが強かった「薬害事件」の一つに「ソリブジン薬害事件」があります。

「ソリブジン」とは、 1993年に「日本商事」から「ユースビル」と言う名称で販売された、ウイルス感染症の治療薬(抗ウイルス剤)です。
それまで特効薬が無いとされていた「単純ヘルペスウイルス・水痘・帯状疱疹ウイルス、EBウイルス」に対して有効とされ使用されましたが、発売後1ヶ月程で「フルオロウラシル系抗癌剤」との併用による「重篤な副作用」発生が報告されました。
しかし、その後厚生省は調査の結果「承認の取り消し」は行わず、その時点では「あくまでも日本商事の自主回収」とされ、日本商事が自主的な「承認取り下げ」を行うまで使用され続けてきました。
この薬剤による死亡者は、発売後の1年間の間に、15名にものぼり、多くの人々を「医療不信」に陥れたのです。

「ソリブジン」自体は、その有効性の高さから「併用禁忌の徹底・や安全性情報の提供」等、使用方法に関して適切な処置を取る事で存続が可能な薬でもありました。

ただ、問題とされたのは、臨床試験の段階で明らかになっている「ソリブジンとフルオロウラシルの併用による患者3人の死亡」と言う事実を報告していなかった事です。
更に、市場に出回ってから1年間の間は、死亡事故の報告を事実上公表せず、製薬企業の社員による株の「インサイダー取引」の容疑が明るみに出るまで「承認取り下げ」はされず、市場からも消えないまま使用され続けていました。

医療関係者に対する「薬に関する情報提供」の措置が適切に行われていれば、「安全な使用方法」「副作用情報の徹底共有」を図る事が出来ますので、このような有効性に優れた薬を市場から消す事も無く、また人々の「医療不信」を招くことが無くなる筈です。

いろんな可能性をもっている薬剤師という仕事。いままで知らなかった分野にチャレンジしてもいいかもしれないメェ~。
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