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薬害エイズ事件(96年)

基礎知識

「エイズ」とは「後天性免疫不全症候群」を指します。
「エイズ」と並行して「HIV」と言う言葉がありますが、「HIV」とは、エイズの発症原因になるウイルスの略称で、正式名称は 「ヒト免疫不全ウイルス」と呼ばれ、この「HIV」に感染する事で、潜伏期間(数年~10年)の後に免疫力が低下し、菌やウイルスに感染しやすくなる事で様々な病気を発症する恐れのある病気です。

この「エイズ」に関する薬害事件に「薬害エイズ事件」があります。
1980年代に主に使用されていた「血液凝固因子製剤(非加熱製剤)」が原因によって起こった薬害事件で、主に血友病患者に対し使用されていましたが、加熱殺菌処理していない「非加熱製剤」を用いたことで、多くのHIV感染者を生み出し、エイズ発症の原因とした事件です。
日本では「全血友病患者」の治療に使用されていたため、患者の約4割とされる1800人がHIVに感染し、その内の約600人がエイズにより死亡しました。

血液製剤の原料は、人間の血液です。
その為、HIV感染者の血液を悲加熱で使用した為、「HIV」に感染したのです。
この事件後、現在はウイルスを加熱処理し不活性化させた「加熱製剤」の登場で、血友病患者の不安要素は軽減されました。

この事件の起こった84年当時、日本国内外の「血友病専門医」は「非加熱製剤から起こるHIV感染の危険性」と言う事を全く認識していませんでした。

エイズウイルスの混入した「非加熱製剤」の投与により、600人以上もの多くの人々がHIVの感染で命を落としたこの事件で、最高裁は、初めて国の行政担当者個人に対し「高度の危険が目の前にあり、国が明確な方針を示さなければその危険が現実のものになるような場合、政策決定の担当者が何の措置もとらず漫然と放置するのは許されない」との判断が下されたのです。

「薬害エイズ事件」はその後、患者らにより「国・製薬会社」に対し「賠償責任」を求めた訴訟において、96年3月に和解が成立しました。

いろんな可能性をもっている薬剤師という仕事。いままで知らなかった分野にチャレンジしてもいいかもしれないメェ~。
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