折り紙が上達する
薬剤師として働く
現在の薬局では、調剤した薬を「薬包紙」で包む事は少なくなりましたが、昔は、薬剤師が一つ一つ丁寧に薬包紙で包んでいました。
少し年配の薬剤師の方は、器用に薬包紙を折る事が出来ますが、残念ながら今の薬局では、「分包機」で包む為、薬包紙を扱う事が少なくなりました。
しかし、万一の震災時の場合、多くは停電も予想されます。
停電になれば、勿論「分包機」は使えません。
分包の処方が必要な患者様に、一回分ずつ薬包紙で包む事は、かなりの時間も手間もかかります。
手際よく丁寧に薬包紙を折れる事が、緊急時において求められるのです。
最近の大きな震災による教訓から「薬包紙」の包み方を再度学習する薬剤師もいらっしゃいます。
面倒な作業ではありますが、やはり薬剤師にとって「薬包紙」を包むことは基本ですので、
薬剤師の指先の訓練として「折り紙教室」を開催する薬局や病院もあります。
「薬包紙」の包み方を訓練する事で、やたら折り紙が上達する薬剤師も多いと言う事です。
せっかくなので、この上達した「折り紙」を、薬剤師業務に利用してみてはいかがでしょうか。
薬局のレジ横に、折り紙で作った「花」や「動物」があれば、殺風景だった薬局店内も明るくなり、患者様にとっても和みの場になります。
ある薬局では、薬剤師の「折り紙上手」が高じて「折り紙教室」を開いた所、地域住民との触れ合いも出来「町の薬局としての機能を取り戻した」と言う所もあります。
その他にも、薬剤師の「折り紙が上達する」ことで、調剤の待ち時間に手の空いている薬剤師が折り紙を教え、高齢者の「脳トレ」や、幼児の「知育・遊び」に役立っている薬局もあります。
いずれにしても「薬包紙」のおり方を練習する事で「折り紙が上手になる」事は事実のようです。