働きたい病院に患者さんとして行くときの事前チェックポイント
転職・就職(事前準備)
病院への転職自体、極めて難しい事はご存知かと思われます。
特に、ステップアップをする為に「急性期病院」への転職を希望している場合には中途採用枠は少なく、条件としても「病院薬剤師経験者」と言うものが殆どです。
そうは言っても、全く求人や採用枠が無い訳ではありませんので、諦める必要はありません。
実際に、4月に「新卒採用」を予定していた病院であったとしても、新卒の内定者が、「薬剤師国家資格」を取得できず、やむなく、急遽中途採用を募集するケースも多々あります。
ただ、病院と言う組織は非常に難しい部分もあり、病院によって、薬剤師への対応は様々です。
「医師」が主導権を握っている場合、薬剤師の立場は一番弱いと言う病院もあります。
特に入院病棟においての薬剤師の役割は、その病院の考え方一つで大きく左右されます。
実際に薬剤師自身が病棟を回って、患者様一人一人の、薬の服用状況や、効果・副作用について関わっている病院もあれば、薬剤師は医師の指示通りの薬を処方するだけと言う場合もあります。
もし、総合病院などの大きな病院で勤務する事を考えているのであれば、自分が患者として病院の雰囲気を確かめてみる事も良いでしょう。
医師や看護師が和やかな雰囲気である場合や、薬に関しても、薬剤師に連絡を取って慎重に決める医師であれば、薬剤師の立場や役割を良く認識している証拠です。
チーム医療が上手くいっている病院であればあるほど、医師は何事も、看護師や薬剤師、その他の医療従事者とよく相談をする事が多いので、病院内の雰囲気もかなり違ってきます。
しかし、医師が独断で患者の診察をし、他の専門科の医師の意見を取り入れる事や、看護師と連携できていない場合には、薬剤師に関しては殆どかかわりを持っていない場合もありますので、あまり期待しない方がよさそうです。