簿記
資格
「簿記」とは、簡単に言えば「経営の為の、企業の家計簿」のようなものです。
日々の経営活動を、記録して計算する事で「いくら支出があって、いくら収入があって、いくら利益が出たのか」を把握します。
「帳簿」と呼ばれるノートで、毎日のお金の収支を記録するのですが、最終的な目的は「貸借対照表」の作成によって「どのくらい財産があるのか」を明らかにし、「損益計算書」の作成で「1年間の収支」を明らかにします。
「経理事務」なら必須の資格ですが、実際は「財務諸表を読む力・基礎的な経営管理や分析力」と言う意味で、薬剤師も是非とも習得しておきたい資格の一つです。
特に「薬局の管理職」や「開局を予定している薬剤師」の方々には役立つ資格でもあります。
ビジネスの基本である、コスト感覚を身につける事で「コストを意識した仕事」が出来る薬剤師になれるのです。
勿論「コスト面」ばかりを気にして、薬剤師としての「相手を思いやる気持ち」を後回しにして良いと言う事ではありません。
今必要な「やらなくてはいけない事」を明確にする事で、自分の役割を把握できるようになり、社会人としての責任を持てるようになる事が出来るようになります。
簿記の資格は、入門レベルの「4級」から、「税理士」や「公認会計士」の国家試験受験資格である「1級」まであります。
一般的には、簿記の基礎知識である「経理関連書類の読み方・青色申告等の書類作成」がある程度出来る「3級」は取得しておきたい資格です。
「薬剤師」に直接関係する資格を「スキルアップ」の為に勉強する事は、専門分野の幅を広げる為にも必要な事ですが、もっと広い分野の知識を身に付ける事で、マルチな可能性を見出す事も可能です。
他分野で活躍できる資格を持つ「薬剤師」にチャレンジする事で、人としても大きな成長に繋がるはずです。