HOME 薬剤師の転職カウンセリングルーム > これから薬剤師を目指す方へ > ブログ > 薬剤師国家試験の合格率が大幅ダウン!「合格率60%」が意味するものとは?

薬剤師国家試験の合格率が大幅ダウン!「合格率60%」が意味するものとは?

ブログ

ライター:ジェンティルドンナ

今年の薬剤師国家試験の合格率が過去20年間で最低の60.84%となりました。
ちなみに、前回の79%と比較すると、約18ポイントと大幅にダウン。
この「合格率60%」は、薬剤師業界において大きな不安要素を映し出しているのです。

そもそもなぜ合格率が急落したのか?

合格率

厚生労働省曰く、
「既卒受験者の合格率が約4割と低かった」ことや、
「暗記型から自分で考える問題解決型の内容に変更したこと」など、
合格率の低下には『学生の対応能力の低下』が指摘されています。

責任は学生側だけにあるのではない

2003年、文部科学省の政策として、薬科大学・薬学部の増設が許可されました。
この増設こそが、学生の質の低下をもたらしたのではという意見もあるのです。

●薬科大学・薬学部の増設の背景

ここで政策側の意図を簡単に説明していきます。

子供少ないし年寄りが多い!日本の経済力もどんどん低下してしまう…

国民の健康を維持したいし、節約もしたい。そうだ、「医療・介護の社会保障費」を削ろう!

薬剤師という人的資源を増やして、新たな医療・健康サポートをしてもらおう!

薬科大・薬学部どんどん増やそう!

アメリカを参考にして、薬科大・薬学部を6年制にしなきゃ!

●大学側の意図との違い

ここで問題視すべきなのは、政策側と大学側で意図の違いが生じていたということです。

政策側の意図は、『国民の健康を維持し、財政の悪化をできるけ抑制したい』ということ。
しかし、大学側は『医療関連市場の拡大』と安易に捉えていました。
不景気による子供を持つ親が減ったことや、若者人口の減少、大学間で学生確保競争が激化することを予期できていなかったのです。

新設された薬科大学・薬学部は定員割れを招く結果となり、必然的に質の低い学生を受け入れざるを得なくなってしまいました。
これこそが学生の学力の低下を招いた原因とも言われています。

薬剤師側がもつ“緩み”も原因の一つ

合格率

難関の医学部に入り、仕事もハードな医師や看護師になるよりも、『薬剤師なら高給・高確率で就職でき、薬学部なら入学も容易』との風潮が生まれています。

また、調剤薬局やドラッグストアの調剤部門で働く薬剤師の中では、服薬指導が形骸化したり、勤務医のような残業やハードな業務が要求されない、ある意味『ぬるま湯環境』の中で、社会の変化とかい離した勤務を続けているとまで言われています。

薬剤師に求められる新の役割とは

超高齢社会の到来で、薬剤師には新たな社会的な役割が期待されています。
それは、『国民の日常生活の近くで健康サポートやアドバイス業務を行うこと』です。

中央社会保険医療協議会によれば、米国が導入しているテクニシャン(調剤補助)制度の導入が浮上しているといいます。
これが導入されれば、薬剤師に新たに期待されている地域患者への踏み込んだ医療補助・健康サポート業務の責務化も進むのではと期待されています。
また、薬剤師のみならず、大学教授や調剤薬局・ドラッグストアチェーンの経営者の社会意識の変化が必要になっているのです。

今回の「薬剤師国家試験の合格率低下」は、あるべき薬剤師と調剤業務の姿を映し出すことになったようです。

薬剤師になるのは大変だけど、
その分やりがいのある仕事ですメェ~。
みなさんのがんばりに期待してるメェ~。
キャラクター

facebook & twitter

SNS

ランキングだメェ〜